ニキビ跡とは、どんなものでしょうか?
そのメカニズムと種類
いわゆるニキビ跡とは、ニキビが治ったあとに残る色素の沈着、微小な瘢痕(はんこん)のことです。
ニキビそのものはとても身近な皮膚の病気ですが、ひとたび悪化させるとニキビ跡となって、ニキビそのものよりやっかいな悩みの種となってしまいます。
では、何故ニキビ跡ができるのでしょうか?そのメカニズムは?
ニキビは、跡が残らないでキレイに治るものとそうでないものがあります。
また、ニキビ跡ができても数ヶ月程度で消えるものと、ずっと残ってしまうものがあります。
何故そうなるのか…それは、ニキビの炎症と炎症の悪化の程度によって違いがでてくるのです。
つまり、白ニキビ・黒ニキビの段階では炎症が発生してませんので、不適切に潰してダメージを与えない限り、治ってしまうとニキビ跡はできません。
しかし、いったん炎症が発生してしまうと、ニキビ跡ができやすくなります。
というのは、ニキビの炎症が進行し悪化すると、肌の奥にまで影響を及ぼしてしまいますので、その分、ニキビ跡ができやすくなるというわけです。
ヒトの肌は、表皮、真皮、皮下組織の3層からなりたっています。
表皮は、皮膚の一番外側にある厚さが0.3ミリほどですが、色素沈殿の原因であるメラニンを作り出す作用があります。
ニキビの炎症が発生すると、肌を守ろうとしてメラニンを大量に作りだし、薄茶色のニキビ跡ができます。
ニキビの炎症が、この表皮にとどまった場合は、炎症後色素沈着となり、表皮のターンオーバーによってやがて自然に排出されて消えてゆきます。
真皮は表皮の下にあり、肌のハリや弾力をささえます。
この真皮層では、表皮のようにターンオーバーが行われませんので、炎症が進行してここまで及ぶと、やっかいなことになります。
炎症の影響で線維化が起こり、真皮層が破壊されてクレーター状になったり、血管へダメージを与えて出血により赤黒い色素沈着などが起こります。
表皮と真皮のしたに皮下脂肪があり、動脈が肌へ栄養を届け、静脈によって老廃物を運び出します。
この皮下脂肪までニキビの炎症が達してダメージを与えますと、クレータ状やしこり状のニキビ跡が殆どの場合発生します。
この段階になると、なかなか完治させるのは難しいといわれています。
このように、ニキビあとはニキビの炎症が進行し悪化すればするほどできやすく、また、完治も難しくなります。
もしニキビができたら、安易に考えずに、すぐさまニキビ跡ができないように適切なケアをすることが大切になります。
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